コロナ禍になってから初めてかの地に飛んだ。
現地で知人と待ち合わせて
昔お世話になった先生の公演を観るためだ。
飛行機に乗っているあいだ
気持ちが落ち着かなくて仕方なかった。
交通カードにチャージして地下鉄に乗り
書店をはしごしてから工芸美術館に行った。
充実した展示が無料で公開されていることに
日本の某クラファンを思い出して悲しくなった。
チェックインを済ませてから会場に向かうと
寒さと機内食以外なにも食べていない空腹で
頭が痛くなってきたので糖分と水分を補充する。
知人と会って心底ほっとした。
翌日は博物館から骨董街に行く予定が後者が定休日で
急遽知人の念願だった精肉市場近くの焼き肉屋に行く。
絶対に大丈夫だろう生肉は
翌日の勤務を考えて泣く泣く知人に全部食べてもらった。
仕事を続けているあいだはずっとこういう感じで
色々なことを諦めねばならないのだな。
出発前から買うと決めていた本を
空港の待合ロビーで読んで時間を潰す。
知人がいたから楽しい日程だったが
一人でいるときの虚ろさがたまらない。
本屋めぐりもチェックすると決めていたもの以外
一切心に入ってこなかったから
あっというまに終わってしまった。
私はもう完全な一人旅はできないのかもしれない。
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by camel-40
| 2023-10-30 12:22
| 家族/日常