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伊藤ふきげん製作所

著者を知った頃は詩人として脚光を浴びていて
まだ長女が抱っこされていたと思う。
刺激的でモラルのかけらもない最近とは違い
かなりセンセーショナルな存在だった。
画もかなり上手い。
私はまだ独身だったが
留学中の前夫にせっせと送った絵手紙を見て
いつかこの情熱は同じ激しさで真逆に向かうだろう思った。

本書を手に取ったのは
親子二代の摂食障害について知りたかったからだ。
今でこそ原因や対処法がある程度まとまっているが
当時すでに最近と同じ域に達していたことに驚く。

著者の人生を身勝手、というのは簡単だ。
実際かつての私もそう思っていた。
でも我が子を「不細工でうっとおしい」と公言できるのは
我が子に対する絶対的な愛情と信頼があるからであり
それらを得るには
自らに対する強烈な自己肯定感が必要なのだと今ならわかる。
by camel-40 | 2017-12-08 18:24 | 読書

バツ一こぶ二が取れつつあるアラカンのニッチ(niche)な生活


by camel-40
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